粉石けんゲリラの楽天性 『新せっけん物語』上映用チラシ 10月 青林舎
なんとも登場する主婦の明るさとユーモアが魅力的です。洗剤追放運動のイメージを破った痛快譚のような主婦の闘いが記録されている。大企業の洗剤軍団に対する粉石ケンゲリラの戦争ものがたりのようで、どこかおかしい。深刻なテーマを一篇の喜劇的語り口で切りとった楽天性がこの作品の身上でしょう。
「汚れた世の中」という言い方がある。“洗う”ことを地表の洗いだしまで、水・湖・水系まで洗い出している今日の石ケン運動の眼くばりの深さが心にのこる。