アフガン映画情報 ただいま編集中 『告知板』 201号 2月20日号 庄建設 <1989年(平1)>
 アフガン映画情報 ただいま編集中 『告知板』 201号 2月20日号 庄建設

 映画スタッフから <ただいま編集中ー土本典昭(演出)>

 ちょうどいまフイルム編集の作業中で,映画に撮った人々や物事が何度も,フイルムの上に登場し,語りかけています。それを見ながら思うことは,いかなる変動があろうとも,この人たちの生きている姿と,かれらが語ってくれたことばこそ,われわれがアフガニスタン問題を考える上で,一番欠かせないメッセージであろうということです。
 それは,街の物売りの少年,あるいは働いている職人さんたち,あるいは地方の村を自衛している民兵(=農民)たちの片言隻語です。一地方を預かって,政府に協力しながら自衛している元反政府のコマンダーの下をたずねる現役の武装ゲリラも,戦闘に疲れ果てて和解を願っています。
 私は,アフガンが今後どうなるといった観測にスペースをさくより,何よりそこに生きている人たちの姿を伝えたい。そして,それを十分に伝えられる映画にしたいと思います。    
 (談)