「されど海ーオホーツクのひとびと」演出部 1993,1,28
撮影事前の現地(除く北方四島、サハリン、沿海州、アムール)調査シナハン要領
1)制作決定の報告と挨拶(文書で、調査協力のため訪問する旨のはがき送り
2)シナハンの時期の決定要素ー 2,7「北方領土の日」(納沙布・根室市)から三週間。ーシナリオの目的と内容
3)企画書の正誤の確認作業…この番組用としては第一回の現地との接触になるが、企画 書は道東、札幌の元島民はじめ調査協力者、北方問題研究者、アイヌの研究者、道東漁 業者、根室財界人、道東の青年のネットワーク、地元マスコミ支局、および漁協、一部 町長、市議、町議などのほか、北洋水産・海洋学者、流氷研など全島に約三〇部以上送 付済み。(92年 8月段階の情勢にもとずく企画書のため変動要素を確認する)
4)あらたな調査項目。
*・道東を中心に四季の漁業の解禁日、最出漁期、船団、中心漁協の把握。
育てる漁業の成功例の漁協調査。十余漁協挨拶
・密漁船撮影のための海上保安庁支部の調査。密漁体験者との接触。
・オホーツク沿岸のサケ・マスのふ化放流場の実態把握。
・協力可能な地元水族館の協力取り付け(顕微鏡撮影用)
・撮影船の確保。
・サケ・マス船団の同乗取材のOK確保。
*・ロシア極東、北方四島入域のルートの北海道情報。道庁の北方関係スケデュール把握。
・すでに展開しているサハリン、沿海州、カムチャッカ(ともにオホーツク海、流氷域)での合弁企業の洋上操業の把握とそれへのアクセスルートの調査
*・流氷関係、「冬の漁業」の可能性の研究(釧路博物館、網走水産研究所、紋別流氷館「流氷都市」、道東先住民遺跡の最新の状況など。北大低温研)
*・人的交流のスケデュールの把握(初の横路知事の夏季訪問、恒例の墓参団、ビザなし渡航・交流)と、それへの同行取材の可能性の打診。北海道メディアのそれへのアクセスの準備の調査(こちらはニュース班ではなく、別途の「現場」を確保するため)
*・資料関係調査(写真、データ)
北海道新聞の新設する「北方問題研究所」など
札幌、函館の民族資料館ないし道立博物館、産業館関係。日魯漁業本社資料関係
*・道東のアイヌ、オロチョン資料展示。二風谷、阿寒、釧路のアイヌ民俗資料館。
*・根室市での商港化の実情把握。根室市の北方年間スケデュール。
*・道東一市三町の青年たちのネットワーク(光のメッセージなど)の現況と計画
・ロシア人島民の交流団の年間スケデュールとその受入れ態勢など
・花咲港のロシア人船員のローテーション。
・根室市で活動を開始した島の「国境にて」発行の調査
*・アイヌ、先住民関係人脈との接触と撮影についての当たり(最終段階で) 以上