『ドキュメント 路上』(1964年)採録途中まで <2003年(平15)>
『ドキュメント 路上』(1964年)採録途中まで

字幕 

ている交通戦争の一断片を描いたものである。

ー1964年 東京ー   

路面 
ライトつけて走り去る自動車
ビル街を移動する自動車。           
地下鉄の工事現場の脇を走る。 
青山通りを走る

タクシー会社にはいる。
その室内、売り上げを数える人達。           
売り上げ金の札を数える男。
金袋から硬貨を出す。硬貨を数える手もと。
算盤をはじく男。         
金袋を集金箱の穴に落とす。
話す男たち。
鉛筆で書く男。

売上金を数えながら話す男たち。その会話 
「スピードでパクられちゃったよ。」
「なんキロよ。」
「20キロなんだよ。」
「こんなの ×××」 
「しょうがないよ。パクられちゃったんだからよ。」
「罰金が来るだろう。20キロっていったら8000円から1万円だろう。」
「×××は1万以上だよ。」
頬づえをつく男の横顔。
「××××××」
「8000円もとられて」
「家計が苦しくなるわけだよ。」
硬貨を数える男     
自動車のマフラ-から排気ガス。
坂を上っていく自動車。
並んで仮眠をとる男たち。
その移動撮影。 
布団の中で朝刊を読む男。          
眠っている男。眠っている男。
口を開いて眠る男。